アイヴァンのルーツは1960年代にアイビーファッションの火付け役となった伝説のファッションブランド「VAN」にあります。1972年に「VAN」のアイウェアブランドとしてアイヴァンが誕生し、同ブランドは1985年にアメリカ・アナハイムで行われた「オプティフェアウェスト」で世界進出を果たすまでに成長をしました。そのブランドのスピリットを引き継いだ“新ブランド”が、『アイヴァン』に先立ち2013年にスタートしたのが『アイヴァン7285』です。アイヴァンのプロジェクトは当時の製造責任者から情報収集することから始まりました。企画・デザイン・製造のすべてを日本で行い、今も倉庫に保管されているアイヴァンの手書きの図面やアーカイブを基に、ディティールやサイズ感に現代的な解釈を加えたコレクションが誕生したのです。そのクオリティは圧倒的で、過去のモデルをデザインソースにしたワンポイントのヨロイ、フレームと同じ素材で削り出したノーズパッドなど、随所にこだわりが垣間見られます。またメタルフレームにアセテート製の輪を内蔵させるなど、技巧を凝らしたディティールから新たなデザインも生み出されました。その作り込まれたデザインは海外でも評判が高く、海外の老舗の眼鏡店でも取り扱われています。海外でも認められる理由は、デザインの企画の段階ですでにマーケットを日本に限定しておらず、海外の一流相手でも引けを取らない情熱を込めてデザインやディティールに反映させているからです。